進 路

卒業生の声

伊勢赤十字病院 勤務
河俣 真由(平成22年度卒)

進路を決めることが
人生のゴールではない

 皇學館高校で頑張っている皆さん、こんにちは。私は高校卒業後、三重大学医学部に進学し、今年から伊勢赤十字病院で研修医として働いています。
将来のことなんて、高校生のうちから考えるのはとても難しいことですよね。私もその一人でした。今回は、私の進路決定についてお話ししたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。
 私の夢は、小さい頃は“看護師さん”、中学生の頃は英語が好きだったので“英語の先生”でした。でもそれは漠然とした夢であって、高校生になりいざ将来のことを考えようとしたとき、一体私はどんな仕事がしたいのか、わからなくなっていました。
 じゃあ、どうしようか。まず思いついたのは、今後自分が付きたい職業・進路ができた時、それを諦めなくてもいいように、勉強はまんべんなくやる努力をする、でした。センター試験では文系理系問わず、どの科目も受けなくてはなりません。得意科目も苦手科目も定期テストは同じくらいの点数を取ることを目標に、日々勉強を進めていました。実際、私は高校3年生の夏というかなり遅めに、祖父の死をきっかけにして、医師という職業を目指すことになりました。それまで医学部進学用の勉強なんてしているわけがなく、本当にやり切れるだろうか、そんな不安な毎日でした。しかし今までの努力は裏切らず、授業や定期テストなど基礎的なものから地固めをしっかりしておいたことで、ギリギリの進路変更にも対応することができました。
 また、将来何をしたいのかわからない・・・と悩んでいる人も多いと思います。医師という職業は、皆さんにとって想像しやすい職業ですよね。でも世の中には知らない職業がまだまだたくさんあります。私は医療の世界で働いていますが、人ひとりの命を救うためには何十もの職業の人が関わっています。そのほとんどを、私は高校生時代に知りませんでした。だから、世の中わからないことばかり。悩んで考えて、自分の興味があること、やりたいことを見つけられればラッキーですが、それは高校生の時かもしれないし大学生や社会人になった時かもしれない。やりたいことが見つかった時、それに向かって突き進める力を、今からつけていけばいいのかなと思います。
 最後に1つ、私がやっておいてよかったと思うことを紹介します。それは老若男女様々な年代の方々とお話をすること。皆さんの周りには、家族や友達、学校の先生、先輩・・・などたくさんの人がいます。自分たちが知らない世界をたくさん知っています。もしかしたら、何か将来を考える上でのヒントをもらえるかもしれません。進路を決めることが人生のゴールではないので、いろんなことを経験して将来の自分探しをしてください。


東海旅客鉄道株式会社 勤務
西村 星也(平成24年度卒)

「ありがとう」の気持ちを忘れずに

 私は現在、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)で車掌をしています。今回、私の高校生活と進路選択についてご紹介します。
 私が皇學館高校に入学したときは大学進学を考え、日々勉強に取り組んでいました。中学までは野球をしていたためほとんど勉強はしておらず予習、復習の方法すら分からない状態でした。そこで各教科担当の先生に予習、復習の方法を聞き、日々の授業を受けていました。授業中に分からないことがあればメモをし、放課後に先生に質問して解決していました。ちなみに高校3年間は部活動をせず塾へも行かず皇學館の先生を頼りにし、毎日勉強していました。
 文理選択で理系を選んだため数学、物理、化学といった教科がだんだん難しくなり、クラスメイトともに放課後に勉強することもありました。おそらく一人で勉強していたら途中で心が折れていたと思います。みんなで勉強することで、自分だけがここで終わるわけには行かないという思いが強くなり乗り越えられたと思います。
 この時は当然、大学進学を考えて勉強していました。しかし、私が高校卒業での就職を考えるきっかけがありました。それは「東日本大震災のボランティア」に参加させてもらった事でした。夏休みを利用し、陸前高田市に炊き出しのボランティアに参加させてもらった時、人のために自分のできる限りのことを精一杯させていただくことの素晴らしさを実感し、就職することを決意しました。
 私は働いてもう5年目になりますが、高校3年間で勉強したことは決して無駄にはなっていないと思っています。様々な規程を勉強する時に役立っています。今でも自分の決断は間違っていなかったと思います。目の前のことを一つずつこなしていけば努力は報われると思います。自分を信じて一度しかない高校生活を充実させてください。社会人になった時、高校生活はよかったと思えるようにしてください。
 自分一人で生きている訳ではありません。人間は周りの人に支えられて生きています。「ありがとう」の気持ちを忘れず高校生活を有意義なものにしましょう。


日本生命保険相互会社 勤務
横山 征司(平成17年度卒業)

真剣に考える

 皇學館高校の皆さんこんにちは。 私は平成18年3月に高校を卒業し、関西大学社会学部に進学しました。そして現在は日本生命保険相互会社に勤務しています。この度は、皆さんが進路を考える際に少しでも参考になればと思い、私が歩んだ進路をご紹介させていただきます。

 私は高校時代、バレーボール部に所属し、「春の高校バレー」出場を目指して毎日のように汗を流していました。チームメートにも恵まれ、幸運にも「春の高校バレー」に出場することができ、充実した高校生活を過ごすことができました。その中で、中学から始めた6年間のバレー人生を通じて、「組織のマネジメントやモチベーション」に興味を持つようになり、その学習を深めるために、関西大学社会学部を選択しました。大学では、人的資源管理論(ヒト・モノ・カネ)を専攻していましたが、就職活動を迎えた時期に、自分の今後について真剣に考えるようになりました。

 「真剣に考える」といっても、いきなり企業名までイメージすることができなかったので、まず初めに「何のプロになりたいか」ということを考え、その結果、「金融のプロになる」と決めました。その理由は至ってシンプルで、お金は誰もが使うものなので、金融の知識を身に付けることが一番多くの人の役に立てそうだったからです。 「金融のプロになる」と決めた後は、それをどこで実現するかということを考えました。金融業界の中で、簡単にイメージすることができたのは銀行と証券でしたが、偶然参加した「日本生命」の先輩の話の中で、「生命保険会社」=「保険を販売する会社」というイメージを覆されました。「日本生命」は、保険以外にも50兆円を超える総資産を基に、日本最大級の機関投資家として金融市場に大きなプレゼンスを誇っており、貸付においても幅広い産業分野への資金供給を通じて日本経済の発展を支えているということを知り、「自分の挑戦したいフィールドが『日本生命』には全部ある」と思い入社を決めました。

 皆さんも進路について悩んでいる時期かと思いますが、おそらく「何を考えたらいいのか」、「どんな行動を起こしたらいいのか」がよくわからない状況だと思います。そこで、一つアドバイスをさせていただくとするなら、今、いきなりゴール(最終目標)を決める必要はありません。私の就職活動と同じように、まずは、自分は何に興味があるのか、何に一生懸命になれるのかを考えて下さい。そうすると、だいたいは「勉強」か「部活」になるかもしれませんが、なぜそれを頑張るかという「想い」は人それぞれ違うはずなので、そこをしっかり考えて下さい。その「想い」の部分がきっと皆さんの進路を決める上で重要なポイントになってくるはずです。

 以上を私の進路のご紹介と、皆さんへのメッセージとさせていただきます。最後になりましたが、今後の皆さんのご活躍を心より祈念しております。

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