進 路

卒業生の声

三重県立特別支援学校 玉城わかば学園 教諭
田畑 依子(平成13年度卒)

学び合いの気持ちで

 皆さんは、「特別支援教育」という言葉を聞いたことがありますか?特別支援教育とは、障がいのある子ども達の自立や社会参加に向けて、持てる力を高めたり、生活や学習上の困難を克服・改善したりするための指導や支援を行うものです。
いちがいに障がいと言っても、視覚障がい、聴覚障がい、知的障がい、肢体不自由、病弱、発達障がいなど様々な種類があり、同じ障がい種であっても人によって実態が異なるので、一人ひとりに合った教育や支援を行います。いわばオーダーメイドの教育と考えていただいたら良いかと思います。

 私が特別支援教育と出会ったのは、大学2年生の時です。もともと小学校の先生を目指していた私は、小学校教員の免許取得のための勉強をしていました。そこで学校現場には、授業についていくのが難しい子どもや、他人とコミュニケーションがうまくとれない子どもなど、色々な困難を抱えている子ども達がいる現実を知りました。卒業後、教壇に立った時にきちんと授業ができるだろうか…。そんな不安がよぎり、「もっと障がいのある子どもたちのことや、勉強の教え方を知りたい」という思いから、障がい児教育関係の授業も受け始めました。

 大学4年生で、知的に障がいのある子ども達が通う特別支援学校に教育実習へ行った際、さらに考え方が変わりました、これまでは、障がいのためにできない面や困難な面ばかりに目を向けがちだったのですが、できることに着目して指導を行うことや、できるようにするための工夫や手だてを考える大切さを学びました。できるまでに時間がかかることもありますが、その分、できた時の喜びがひとしおであることも実感しました。障がいのある子ども達から、色々なことを考えさせられたり教えられたりするうちに、特別支援教育に夢中になり、今に至っています。

 実際に働く中では、楽しいことばかりではなく、思い通りにいかずに悩んだり、体力的にもしんどかったりすることもあります。けれども、そもそも私が特別支援教育に携わろうと思ったのは「もっとこの子たちのことを知りたい」という自分自身の興味関心がきっかけです。子ども達からたくさんのことを学ばせていただいているので、毎日がとても充実しています。そして、こういった思いを抱きつつ日々がんばることが、結果的に子ども達のためであるので、二重の喜びを感じています。

 自分に合ったことや興味のあることから進路を決めるのは、とても大切なことです。しかし、はじめから選択肢を絞り込んでしまわずに、その他の分野についても積極的に幅広く情報を集めてほしいと思います。そこから自分に合ったものをさらに発見できるかもしれませんし、結果的に進路に結び付かなかったとしても、将来役立ち、皆さんの世界を広げてくれるでしょう。

 末筆ながら、皇學館高校の皆さんが、これから様々な出会いや学びを通して自分の道を見出し、活躍されるよう応援しています。


日本生命保険相互会社 勤務
横山 征司(平成17年度卒業)

真剣に考える

 皇學館高校の皆さんこんにちは。 私は平成18年3月に高校を卒業し、関西大学社会学部に進学しました。そして現在は日本生命保険相互会社に勤務しています。この度は、皆さんが進路を考える際に少しでも参考になればと思い、私が歩んだ進路をご紹介させていただきます。

 私は高校時代、バレーボール部に所属し、「春の高校バレー」出場を目指して毎日のように汗を流していました。チームメートにも恵まれ、幸運にも「春の高校バレー」に出場することができ、充実した高校生活を過ごすことができました。その中で、中学から始めた6年間のバレー人生を通じて、「組織のマネジメントやモチベーション」に興味を持つようになり、その学習を深めるために、関西大学社会学部を選択しました。大学では、人的資源管理論(ヒト・モノ・カネ)を専攻していましたが、就職活動を迎えた時期に、自分の今後について真剣に考えるようになりました。

 「真剣に考える」といっても、いきなり企業名までイメージすることができなかったので、まず初めに「何のプロになりたいか」ということを考え、その結果、「金融のプロになる」と決めました。その理由は至ってシンプルで、お金は誰もが使うものなので、金融の知識を身に付けることが一番多くの人の役に立てそうだったからです。 「金融のプロになる」と決めた後は、それをどこで実現するかということを考えました。金融業界の中で、簡単にイメージすることができたのは銀行と証券でしたが、偶然参加した「日本生命」の先輩の話の中で、「生命保険会社」=「保険を販売する会社」というイメージを覆されました。「日本生命」は、保険以外にも50兆円を超える総資産を基に、日本最大級の機関投資家として金融市場に大きなプレゼンスを誇っており、貸付においても幅広い産業分野への資金供給を通じて日本経済の発展を支えているということを知り、「自分の挑戦したいフィールドが『日本生命』には全部ある」と思い入社を決めました。

 皆さんも進路について悩んでいる時期かと思いますが、おそらく「何を考えたらいいのか」、「どんな行動を起こしたらいいのか」がよくわからない状況だと思います。そこで、一つアドバイスをさせていただくとするなら、今、いきなりゴール(最終目標)を決める必要はありません。私の就職活動と同じように、まずは、自分は何に興味があるのか、何に一生懸命になれるのかを考えて下さい。そうすると、だいたいは「勉強」か「部活」になるかもしれませんが、なぜそれを頑張るかという「想い」は人それぞれ違うはずなので、そこをしっかり考えて下さい。その「想い」の部分がきっと皆さんの進路を決める上で重要なポイントになってくるはずです。

 以上を私の進路のご紹介と、皆さんへのメッセージとさせていただきます。最後になりましたが、今後の皆さんのご活躍を心より祈念しております。

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